各業界の特徴 医薬品編
医薬品業界の特徴
医薬品業界の特徴は下記の通りです。
- ディフェンシブ銘柄
- 投資タイミングは景気が悪い時
- 企業個別の研究中医薬品で業績は変わる
- 既存薬は薬価が下げられつつある
ディフェンシブ銘柄
医療への需要は経済動向に関係なく存在するため、景気変動の影響を受けにくく、医薬品業界はディフェンシブな銘柄と言えます。
また、全国民が加入する医療保険制度があるため、個々人の医療費負担は少なく済んでいることも一要因としてあります。
投資タイミングは景気が悪い時
ディフェンシブ銘柄であるため、投資のタイミングは、景気が悪くPER的にも割安な時が良いでしょう。
景気が良い時は株価上昇はそこまで期待できないため、大きなリターンを求めるのであれば売るべきです。
企業個別の研究中医薬品で株価は変わる
各医薬品企業がこぞって新薬の開発を行っており、この新薬が医薬品企業の新たな収益となります。
医薬品は通常、5年以上かけて開発され、臨床試験を行い、厚生労働省からの認可を得てやっと売ることができます。
各企業がこれからどんな新薬を開発し、販売していくのか、そのシナリオと現状を把握しておくことが重要となります。
インパクトの大きい新薬や、たくさんの新薬が近く認可される見込みであれば、株価の大きな上昇も近いうちに起こる可能性が高くなります。
逆に言えば、認可されなかった時や、販売したけど副作用がたくさん報告された場合などは、負のインパクトが計り知れないです。
その点は医薬品業界のリスクとして把握しておきましょう。
既存薬は薬価が下げられつつある
薬は、医師が処方する薬とそれ以外の大衆薬が存在します。
医師が処方する薬は厚生労働大臣が価格を決めており、既存薬については薬価が下げられつつある傾向にあります。
そのため新薬の開発が重要となります。
しかし、ジェネリック医薬品は例外となります。
これは、ジェネリック医薬品は特許切れの医薬品であるという特徴から、そもそものコストが少なく、利益が得やすいという特徴があるためです。
また、大衆薬も、ドラッグストアなどの小売が価格を決定できるため、こちらも例外となります。