資本提携のメリットとデメリット
資本提携とは
資本提携とは、別の企業の資本を受け入れたり、提携する企業に資本を投入したりして資本を持ち合うことを言います。
お互いに増資して株式を交換し合うことで行うことが多いです。
そのため、資本提携は業務提携と比べて強固な関係を築きやすい提携となります。
なお、資本提携は一般的に、M&Aといった買収(発行済み株式の過半数を取得)や、拒否権確保(発行済み株式の3分の1を取得)まではいかない出資比率で行うことが大半です。
ただし、資本提携した後、最終的にM&Aに至るケースもあります。
資本提携のメリット
資本提携のメリットは資産や売上に対してシナジー効果を生み出しやすい点です。
お互いに増資しあって株式を売買するため、実質的にはコストがかからず、資金がなくてもできる点もメリットです。そのため、中小企業でも規模を大きくする際に使いやすい方法となります。
一般的に、資本提携が発表されたときはシナジー効果を期待して株価が上昇する傾向にあります。
資本提携のデメリット
資本提携のデメリットは、他社が経営に関わってしまうことです。
これはメリットにもなり得ますが、他社が経営に関わるときにうまくやっていけるかどうか、経営者の腕の見せ所ではありますが、簡単に解消もできないのでそれなりにリスクが伴うのです。