人の行く裏に道あり花の山

サラリーマン投資家トシのサクセスストーリー

売上原価と製造原価の違い

売上原価と製造原価の違い

一見同じもののように思いますが、売上原価と製造原価は違います。

実は、製造したものがすべてそのときの売上原価になるわけではないのです。製造したものの中で、売上が発生したものだけが売上原価となるのです。

 

製造原価の財務諸表上の位置づけ

製造したり仕入れたりしたものはすべて、貸借対照表の「たな卸資産」になります。

製品は大量生産した方が一個当たりの原価は小さくなるため、棚卸資産を抱えてでもたくさん作っておけばコストダウンが図れます。

そのようなことを考え、無計画に大量生産する企業には注意すべきです。いくら作っても売らなければその期の損益計算書の数字には現れないため、無理やりコストダウンする一種の荒技ができてしまいます。

そのため、貸借対照表のたな卸資産が売上高以上に伸びているときは、売れない在庫を抱えてしまっている場合があります。売上高の増減を見た後はたな卸資産の増減もチェックするようにしましょう。

 

たな卸資産が増えればキャッシュフローが悪化(現金を減らして在庫を増やす)するため、キャッシュフローが悪化している場合もたな卸資産を