自己資本比率とは
自己資本比率
自己資本比率は、資産を買うために使う資金の中で、純資産の割合がどの程度かを表す指標です。
自己資本比率 = 純資産 ÷ 資産
一般的には15%以上あれば安全と言われますが、例えば製造業は設備などの固定資産を多く持つため20%以上必要と言われ、卸売業は売掛金や棚卸資産などの流動資産を多く持つため15%以上必要と言われます。
自己資本比率の注意点
自己資本比率は高すぎてもだめです。
いまは超低金利の時代で、短期借入金などの負債はそれほど重くありません。
しかし純資産は株主に配当を出すことも検討しなければならず、一般的には国債の金利にプラスアルファが求められます。
その場合、借入金の方がコストが抑えられるのです。
自己資本比率が高すぎるということは純資産が多いということです。金利の流れに合わせて、借入金で賄う方がいまは効率的なのです。
また、株式を発行しすぎて純資産が多い場合などは、一株の利益が希薄化し、業績の上げ幅ほど株価に反映されないという事情も発生します。