手元流動性とは
手元流動性
手元にあり、何にでもすぐに使える流動的な資金がどのくらいあるかを表す指標を「手元流動性」といいます。
何にでもすぐに使える流動的な資金というのは、非常に換金性の高いもののことです。
景気が悪化した時、すぐに使える資金があれば事業を継続できますが、手元流動性が低い場合は下手をすると倒産してしまいます。
手元流動性は下記の計算式で表されます。
手元流動性 = (現預金 + 換金性の高い資産 + すぐに借りられる資金) ÷ 月商
※月商は年の売上高を12で割ったものです
手元流動性は一般的に1以上が望ましいとされます。
なぜなら1を下回るようであれば、月々の売上で月々の支払をまかなうことになり、売上代金が回収できない事態に陥れば支払が滞ってしまいます。
また、大企業などは企業規模が大きく、社債発行や銀行からの資金調達がしやすいため、1あれば十分と言われます。
一方で、中小企業などは大企業のような手段があまりないため、1.5以上はあった方が良いでしょう。
なお、すぐに借りられる資金については貸借対照表からだけではわからないため、必要に応じてその企業のIR担当に問い合わせるなどしましょう。